おもいかね

思ったこと、思い出など

イベリア半島一周旅行の思い出13(10/4続メリダ)

10/4 メリダ・ローマ円形競技場  Circo Romano de Mérida

前日は川沿いを見てまわったのでメリダ2日目は川から離れたところを見てまわる。

9時開館のところが多いので開館時間ちょうどを狙って歩いていく。この時間帯はとても涼しい。20℃前後。

 

円形競技場はメリダの町の北東にある。

Google マップ

Circoはスペイン語でサーカスとか円形競技場を意味する。ラテン語だとCircus。サーキットの語源だ。ギリシア方面ではヒッポドロームという。

古代の競馬場。走るのは単騎ではなく4頭繋いだ戦車(チャリオット)なのだが、まあやってることは同じく馬のレースだ。

 

ゲート方向

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奥の方でターンして戻ってくるのだが、ヘアピンカーブなのでチャリオットの車輪への負荷は相当大きかったのではないか、と少し想像した

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ヘアピンコーナー側から

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石が組まれているのは観客席

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とても広い。

解説パネルによると、全長433m、全幅114m。

この競技場は紀元前1世紀頃に建てられたもので、イベリア半島の中でも最古の建造物の一つ。

約100年前に発掘がされるまでは大麦畑だったようだ。

マドリとリスボンを結ぶ高速道路が建設されかけたようだが、この遺跡のために中止になったらしい。高速道路は他の場所でも通せるけど遺跡はここにしかないから仕方ない。

掘ったら色々出てきて建設が難しくなるのは歴史ある町ではどこも一緒なのだ

 

戦車が出てくるゲート跡

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レースは4組のチームに分かれて競われており、チームカラーはそれぞれ赤、青、白、緑で、春夏秋冬を表していたらしい。

 

競技場中央にあった構造物

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何か建てられていたんだろうけど、調査でも何に使われていたか不明らしい

 

併設の資料館の展示

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もともと宗教的な意味があったのだとか。

馬4頭をつなぐ戦車はクワドリガ、御者はアウリガというらしい。

 

当時の再現模型
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チャリオットの車体は軽量で壊れやすかったらしい。まあスピード出すには軽くするしかない。
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やはり事故は頻発していたようだ。

あの広さを4頭の馬に引かれて7周もすれば、レースが無事終わっても車両はボロボロになっていたに違いない。

 

競技場をテーマにした作品の解説
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チャリオットレースが使われた作品。ゲームもある
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アウリガの解説
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スペイン産の馬は人気があったらしい
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競技場の建物も神話と関連した象徴的なものだったとのこと
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解説図
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この円形競技場が現役だった頃の人々の熱狂具合を見てみたいものだ。

 

サンラサロ水道橋 Acueducto de San Lázaro

前日行ったのとはまた別の水道橋が競技場のすぐ近くにある。

Google マップ

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すぐ近くにテルマエもある。
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汗だくで観戦していた市民が、レース後、湯に浸かりながらここでどのチームが良かったとか話をしていたのだろうか。

温泉併設の競馬場とかサーキットというのは現代にはないものかもしれない。

 

ヘノドキオ Xenodoquio

Google マップ
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西ゴート王国時代の病院だったらしい。

遺構があるのみで特に建物が残っているわけではない。

ゲルマン民族移動後の世界は医療施設はないものと思っていたが、意外とちゃんとしていたのかもしれない。

 

レイエス・ウエルタスの温泉  Termas Romanas de la Nieve(雪のローマ浴場)

Google マップ

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ここは説明パネルが日に焼けていたり掠れていたりでほぼ読めなかったが、どうやら冬の間の雪や霜を溜め込むものだったらしい。

ずいぶん複雑な作りだ。

 

円形闘技場とローマ劇場 Anfiteatro, Teatro Romano

メリダの中心部に円形闘技場と劇場がある。

Google マップ

 

まずアンフィテアトロ Anfiteatro (円形闘技場)。

グラディエーターの試合が行われていた。

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中央の緑の部分は当時は木の板が張られていて、その上で戦ったらしい。

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倉庫か猛獣の檻があったところか
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ここからアリーナに降りられる

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剣闘士のパネル
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防具のバランスが悪い気がするが、流血前提のイベントで防具で身を固めるなど考えられなかったのかもしれない。

 

貴賓席
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アーチを抜けると
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こちらは劇場。演劇だけでなく他の公共目的(演説とか)にも使っていたらしい。
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柱の間に像が設置されている

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外壁
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通路
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劇場の裏には庭があり、皇帝の像が並ぶ

アウグストゥス
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手前がティベリウス(第2代皇帝)、奥が大ドゥルーススティベリウスの弟)
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向かいにも同じような像を置く窪みがあるのだが、像はなかった。

ここらへん一帯の施設はアウグストゥスの右腕のアグリッパが建設の資金を提供したようだ。州都にふさわしい施設を整えようとしたのだろう。

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劇場舞台の裏側
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モザイク床と色鮮やかな壁
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井戸

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当時はどんな感じだったのか想像するのが楽しい
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国立ローマ博物館

闘技場と劇場の向かいに博物館があり、メリダ出土のローマの遺物を展示している。

Google マップ

展示品がものすごく多い。

 

入ったところ
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ローマ神話の神々や皇帝などの像

だいたい皇帝だろう
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仮面
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小さい石像のかけら
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エメリタ・アウグスタの復元模型
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当時、闘技場と劇場は町の端の方にあり、円形競技場に至っては郊外にあったようだ

 

墓碑
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モザイク床は壁に展示されている
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像の大きさから面積が分かるだろう。


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モザイク画
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家を再現したエリアも
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牛はローマ時代は生贄に使われていた。

 

ランプ瓶
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ガラス瓶もある
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歴代皇帝とその時代の貨幣

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モザイク床など

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大きい。

 

ちなみに博物館の地下は未展示の出土品や発掘現場の展示になっていて、これからまだまだ発見がありそう。

金貨一枚くらい発掘してみたいものだ

 

 

アンフィテアトロの家 Casa Romana del Anfiteatro

アンフィテアトロの裏にあった家の遺構

入口近くの水の塔

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水路の監視塔?があったようだ

水路の獅子の彫刻

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テルマエの熱送風機構
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至るところにモザイク床がある

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メリダは内陸の街だけど海の生き物のモザイク画があった。

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内陸の民は海に憧れるのか、内陸でも海の幸が届く繁栄ぶりを示しているのか。家のオーナーが単なる海好きだった可能性もある。


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誰かの墓
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ダイアナ神殿

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でかい。

鳩がたくさんいて衛生的保存的にどうなのと思った。

ローマ推しするのはいいけど遺跡はちゃんと保全してほしい。まあ遺跡が多すぎてどうしようもないのかもしれないが。

 

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神殿の柱が並ぶ奥にある建物は資料館になっていて、ダイアナ神殿の構造、ローマの宗教とキリスト教の台頭、イスラム教徒の侵入、レコンキスタ以降のダイアナ神殿にまつわる歴史が解説されていた。

 

この時点で14時過ぎており、気温も35℃近い。

お腹空いているのと、暑いのと、日差しが強くて体力を奪われまくっていたのでさすがにお昼を食べることに。朝食も食べていなかった。

 

昼食

昼はこちらのバルでいただいた

MAMA ROUS TAPAS BAR

Google マップ

 

コーラ

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パエージャ?
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自家製バーガー
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コーラが沁みる。

パエージャは今回の旅行で初めて食べた。というかバルでこのサイズをお通しに出してくれるところがあるんだと驚いた。

バーガーもボリュームたっぷり。バンズは2種類あって選べるが、選ぶ気力がなかったので最初に言われた方にした。何を選んだか覚えてない。

チーズも、薄いとろけるチーズみたいなやつではなく、ちゃんとした塊のチーズ。香り的にはヤギ乳のチーズかな。

 

お昼を食べ終わってから最後の遺跡へ。

 

ミトレオの家と墓地 Casa del Mitreo y área funeraria de Los Columbarios

この遺跡は泊まっていた宿からも少し見えた。宿の向かいにある遺跡。

モザイク画もちゃんと残っている

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雨水を貯める貯水槽
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庭跡
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宿屋の跡
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ここも宿屋の跡。半地下。
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壁のペイントも残っている

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この遺跡はメリダ市壁の外にあって、旅人向けの宿をやっていたようだ。

 

この宿の近くには墓地もあった。

墓石や石棺が並んでいる。

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納骨堂もあった。

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こんなところでメリダ2日目の遺跡見学は終了。

 

夕食

夕飯は前日のお店とは別のバルにした。

コロッケ

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エストレマドゥーラ産の子牛のステーキ
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緑色のタレはオリーブオイルとニンニクと何かハーブを混ぜたもの。

おいしかった。焼き加減もちょうど良い。

できれば食器にもこだわってほしい。

 

バルのお兄ちゃんが丁寧に接客してくれたのだけど、方言が強いのか聞き返さないとわからなかった。

¿esta bien?→¿ta bien?

とか。

そういえば宿の受付の人も半分くらい何言ってるのかわからなかった。

 

メリダはここまで。

次はコルドバに向かう。

 

メリダ2日目の経路

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イベリア半島一周旅行の思い出12(10/3メリダ)

10/3 メリダ

コンスエグラを出て、メリダへ向かう。

メリダエストレマドゥーラ地方の町。

エストレマドゥーラとは「ドゥエロ川の向こう側」という意味。レコンキスタ時代にキリスト教諸国から見たイスラム勢力の支配地域を指す言葉だった。

 

コンスエグラからの移動中、なぜかGoProを使わなかった。バッテリーがなかったのか…?

自分は前を向きながらiPhoneを横に向けて撮っているので少し傾いている

 

遠くに山脈が見える。おそらくシエラ・デ・グレドス国立公園。

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日差しが強い。長袖を持ってきていないので腕が焼ける。
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途中に要塞が。名前はわからない。
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メリダに着いたのは15時半頃。
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とても暑い。

 

宿に車を停めて、そこから遺跡を見に行く。

宿はここ Hotel Zeus Mérida

Google マップ

町の南はずれにあるホテルだが、すぐ近くにガソリンスタンドもあり、スーパーまで歩いて5分くらい。便利だ。

あと名前が良い。

 

 

メリダも歴史ある町で、古くはエメリタ・アウグスタと言った。

至るところにローマ時代の遺跡がある。遺跡群は世界遺産になっている。

元々ローマ属州ルシタニアの州都だった。ルシタニアはだいたい今のポルトガルの南半分とスペインのエストレマドゥーラ地方を合わせたエリア。

マリウスやカエサルもここまで来てこの辺りを征服し、アウグストゥスの頃にルシタニアとして属州化された。

 

宿の通りを挟んだすぐ向かいにも遺跡があるが、これは翌日行くことに。

まずは一番宿から遠い水道橋を目指す。

 

奇跡の水道橋

なぜ奇跡と名前についているのかわからないが、メリダの水道橋もセゴビアと同じく保存状態が良い水道橋の一つだ。

 

町を縦断して水道橋まで行く。

 

アルカサバの一角

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スペイン広場

Google マップ
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広場を抜けるとトラヤヌス門がある

Google マップ
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そこからさらに北に
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住宅街を抜けると…

 

水道橋の柱が残っている

Google マップ
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解説パネル。水が通っていた上部1/3くらいは失われている。
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水道橋のある一帯は公園になっている
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あまり日陰がないので立っているのが辛い
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アルバレガス川と水道橋
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川の上を水道橋が通るというのも変な感じがするが、それだけ人口が多く、飲み水の需要が大きかったのだろう。

 

日差しが強烈
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上部1/3が失われていてもこの高さなので、当時はもっと高かった。写真におさまりきらない大きさだったんだろう

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近くにローマ橋もある。
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公園を一周したので次の遺跡に向かう。
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途中にあったルシタニア橋。
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この橋を真っ直ぐ70kmほど進むとバダホスという街に着く。その先はポルトガルだ。

 

アウグストゥス像。ポルトガル方向を指差している。

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グアディアナ川沿いの道。木陰があるが、それでも暑い。
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ローマ橋

ルシタニア橋の南にある、ローマ時代の大きな橋だ

Google マップ

ここも世界遺産
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橋の近くにロムルスとレムスの像がある
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ローマ橋の解説パネル
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中洲に堤防も作られていたようだ

 

こうして見るとけっこう長い橋だというのが分かる
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ローマ橋の上
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日陰がないので非常に辛い。

 

橋からアルカサバの壁
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川に亀がいた。
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アルカサバ

Google マップ

アルカサバはもともと軍の駐屯地として作られたらしい。

 

入口

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ローマ時代はこの入口の手前に「橋の門」があったようだが、イスラム教徒(ウマイヤ朝)に征服されてからこのアルカサバを作るために解体された。

イスラム教徒に征服されてからは町はマリダと呼ばれていたとのこと。

 

右側が橋から見えていた壁
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入口方向
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広い
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ローマ時代の城壁跡と、西ゴート時代の補強跡
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壁の上から先ほどのローマ橋
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あの建物が気になったので近づいてみる
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中に入れる

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ここは給水所だったようだ
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川から引いた水をここで汲める
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よくみると小魚も泳いでいる

 

大きいオリーブの木
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給水所の2階はイスラムの礼拝所になっていたらしい
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礼拝所だったところ
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石臼や石柱などの出土品も展示されている
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石臼でオリーブを挽いて、油やペーストを作っていたらしい
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兵舎跡地
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兵舎前の舗装路
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ここはレコンキスタ後に騎士団が使っていた屋敷の一部

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とにかく暑かった
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夕食

暑いので宿に戻って休むことに。

スーパーで水とパックのコーヒーを買った。f:id:key6137:20240329012719j:image

 

夕食は宿の近くのバルで

Café Bar Lematier

Google マップ

買い物をした帰りにお店を見てみたが、営業開始は21時以降だった。遅すぎる。

 

21時を過ぎてから訪問

ビールを頼んだ

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ナッツは塩辛かった

 

地元民が飲みながらサッカーを見ている
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Patatas Bravas パタタスブラバス
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ピリ辛なソースがかかった揚げ芋

 

Dorado extremeño ドラド・エストレメーニョ
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この地方の名物らしい。直訳すると「エストレマドゥーラの黄金(の料理)」か。

細切りにした芋と卵を炒めたもので、うちでも作れるシンプルさ

 

芋で二品被ってしまったが美味しかった。

少し脂っこかったが、暑い中歩き回って疲れた体にはちょうどいい。

 

次の日も遺跡巡りをするので宿に戻ってすぐ寝た。

 

メリダ1日目の経路

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イベリア半島一周旅行の思い出11(10/3 コンスエグラ)

10/3 トレド出発

パラドールで朝食を食べて、朝焼けを見て、荷物を詰めて出発する。

コンスエグラはドン・キホーテに出てくる風車のある町だ。

風車群は町はずれの丘にある。今日はそこへ行き、その後、次の目的地のメリダに向かう。

 

綺麗な朝焼け

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部屋から。なかなかいい眺めの部屋だった。
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ロビー
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入口のパラドール標
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トレドからコンスエグラはCM-42を南東方向に進む。

70kmもないので、1時間も走っていれば着く。

 

コンスエグラ風車群

ナビがあると大変楽だ。コンスエグラの街中は道も細く分かりづらかったが、特に迷うことなくすぐに着いた。

Google マップ

 

丘の端っこにある風車の近くに駐車した

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コンスエグラの町と風車
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この風車は売店が入っていて、近づくと(チャチな)風車のおもちゃを持った老人が出てきて、「お土産も飲み物もあるぞ、なんか買っていけ」と言ってきた。

とりあえず人のいないうちに見てまわりたかったので、適当に流して先に進んだ。

後で飲み物だけ買った。


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風車の構造
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東方向
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丘の北の端に1機だけはぐれている
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茶色の塊はコンスエグラ城
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この日は薄雲が広がっていた
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月も出ている
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コンスエグラ城
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風車群
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この構図は旅行雑誌とかパンフレットとかでも見かけると思う

 

広角で
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丘の南西側
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いかにも乾燥したスペインの大地という感じ

 

少し近づく
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風車群からコンスエグラ城方面
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風車の名前か。

Caballero del verde gaban(緑のコートを着た騎士)
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ドンキホーテを模った像(ほぼ平面)
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ルシオという名前の風車。この風車は中を見学できる。

 

丘の南側から

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ハト
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南端まで来た
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ここまでくるともう何もない。

 

風車の中も見学した。

階段
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中二階
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上がったところ

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窓から
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風車の歯車と臼
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風車の向きを変えられるという解説パネル
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改修のパネル
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風車で何を挽くのかの解説パネル

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稼働の解説パネル
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映像解説もあった
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こんな田舎に日本語の解説があるのは珍しい。

まあ昔は日本人もよく観光に来ていたからか、あるいは修復に日本の団体が出資していたとかかもしれない

 

風車の窓から
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歯車別角度から
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見学を終えて空を見ると飛行機雲が綺麗に並んでいた
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コンスエグラ城も見学できるようだが、受付で話を聞くと、見学時間と最小催行人数が決まっているようで、個人での入場はできないとのこと。

次の時間帯はお昼過ぎになってしまうので、城の見学は諦めることにした。人数も揃うかわからないし。

この日のうちにメリダに着かなければならない。

 

コンスエグラからメリダまでは、一旦トレドまで戻ってそこからA-5とE-90を通って南西に進む。

370kmとなかなか距離があり、車で4時間くらいかかる。

 

先ほどのお土産屋で水とファンタリモンを買って、出発した。

イベリア半島一周旅行の思い出10(10/2 アビラ)

10/2 朝食

パラドール併設のレストランで朝食。

着席すると瓶のオリーブオイルを持ってきてくれる。産地を説明してくれたが、ちゃんと聞いていなかった。

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もちろんおかわりした。

 

朝焼け
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アビラへ

アビラは中世の市壁で有名な街だ。市壁と教会群が世界遺産にもなっている。

トレドからは北西方向に150kmほどの所に位置する。

水道橋で有名なセゴビアもアビラから北東に60〜70kmほどのところにあるから、まとめて行くことも考えたが、セゴビアは昔行ったことがあるのと、両方じっくり見て回るのはキツイので時間的に余裕を作ろうとアビラだけ行くことにした。

 

パラドールを出て、朝のトレドを見ながら高速に乗る

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アビラへ
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まっすぐな道。両側には原野が広がる
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風力発電所が見える
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N-403 放牧地を抜ける道
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ところどころで牛とか羊が放牧されているのが見える

 

アビラが見えてきた
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予め調べていた市内の駐車場を目指すf:id:key6137:20240327191350j:image
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…が、駐車場近くに来て埋まっていることが判明。他の駐車場も見に行ったが埋まっていた。

路上駐車するにしてもスペースがない。

 

仕方ないので市内は諦めて全景が見れる展望スポットだけ行くかと思い向かってみた。

Google マップ

展望台から

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市壁部分拡大
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市壁北側
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南側
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展望台
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Avila 記念撮影用かな
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展望台の駐車場は何台か停まっていたが、写真を撮ってすぐ移動する人が多いようだ。

混雑しているわけではないし、停めておいても文句は言われないだろうと思い、車上荒らしのリスクはあったが、ここに車を置いて歩いて壁の向こう側を目指すことにした。

 

展望台と市壁に囲まれた旧市街の間には川が流れていて、橋がかけられている

Google マップ

ローマ時代の橋らしいが、通ったのはこちらではなく別の橋

Google マップ

 

橋を渡ったところ
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思ったより高い
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市壁

アダハ門から中に入る

Google マップ
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門の裏側
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市壁の上に上れるようなので、チケットを買って上がってみた

チケット売り場はここ

Google マップ

上がったところ
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この日も日差しが強い
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壁の櫓部分には上がれるところと上がらないところがある。

階段はかなり急だ。
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転落防止の柵がある
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外側
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鐘楼と言うには薄い壁
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日時計
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東側まで来た。先ほど車で通った通り
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東門

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サン・ビセンテ聖堂

Google マップ
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奥に見えるのがカテドラル
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カテドラルの近く
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ここで市壁から降りて旧市街を歩く

 

出口近くにあったアビラの模型
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カテドラル門から
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カテドラル

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眩しい

 

広場に出た。

Plaza Mercado Chico

Google マップ
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歴史ある広場のようだ

 

昼食

広場の近くのお店でお昼にする。13時前だが、開いていて助かった。

 

Tres Siglos

Google マップ

席を外にするか中にするか聞かれたが、暑かったので中にした。
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チュレトンのセットを頼んだ。

チュレトンはアビラ名物の巨大ステーキだ

 

前菜

patatas revolconas con torreznos
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トレスノスは豚バラをカリカリに揚げたやつ

レボルコナスはひっくり返るとか転ぶという意味だが、パタタスレボルコナスはジャガイモを煮崩したもの

里芋の煮っ転がしというが、じゃがいもを煮崩してパプリカなどを混ぜるとこうなる

 

メインのChuleton de Avila

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かなり大きいが、焼き加減が絶妙でおいしかった。

 

店を出て停めている車のところまで戻る
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ローマ橋
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そんなにゆっくりはできなかったが、いい眺めを見られたのでよしとする

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ここからセゴビアに行くのは厳しいのでトレドまでまた同じ道を戻った

 

バルで休憩

夕食はまたパラドールのレストランでいただくが、まだ時間があったのでまたバルで時間を潰した。

またスーモデナランハ

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今回のおつまみはナッツだった

 

バルのショーケースにあったケーキ
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美味しそうだが、夕飯のときにお腹いっぱいになっていても困るので食べなかった。

夕飯の時間が遅すぎるので食べておいてもよかった。

 

部屋から夕焼け
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翌日はまた別の町に行くが、もう少し贅沢な時間を過ごしたかった

 

夕飯

トレド最後の夕飯

またワインを頼んだ。
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Irache 1891 Rosado ロゼワイン

あっさり目で飲みやすい。

 

夜景
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パンとオリーブオイル
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フムス
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野あざみと羊乳のコロッケ
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逆光でよくわからないが、コロッケの上にアーモンドソースがかかっている。

おいしい。すぐなくなってしまう。

 

Tacayut de cordero
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羊肉のシチューをナスで包んで焼いたもの

離散したユダヤ人の料理らしい

 

夜景

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デザートにGinestradaというのを頼んだ。

未知の食べ物だ。メニューにはEl manjar de los reyes(王たちの御馳走)と書いてある。これもユダヤ人の料理らしい。

これが何か聞くと、クリームっぽくて甘いやつだよと言われた。よくわからないが食べてみることにした。

出てきたのはこんな感じ。

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スープ…?

 

スプーンを入れてみると、思ったよりねっとりしている。クリームのようなふわふわ感はない。

食べてみると、甘い。とにかく甘い。何を使ったらこんなに甘くなるのかわからない。

あとナッツ系の香りもした。

食感はクリームシチューのようなとろみ具合だと言えば伝わるだろうか。

 

後で材料を調べてみると、アーモンド、米粉、砂糖、サフランなどが使われているようだ。

名前もginestradaではなく、genestadaというらしい。メニューのは誤字なのか、古語なのか、方言なのかよくわからない。

目の覚める甘さだった。

 

未知のものを食べるのは勇気がいるが、旅行中はそのハードルも低くなるような気がする。

折角の機会だし、食べないと勿体無いからね

 

トレドはここまで。次は少し寄り道をしてメリダに向かう。

 

アビラ街歩きの大体の経路

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イベリア半島一周旅行の思い出9(10/1続続トレド)

10/1 Parador de Toledo

パラドールというのはスペイン国営のホテルで、スペイン各地にある。

歴史ある建物をホテルに改装して営業しているものも多くあり、トレドのパラドールもそういう歴史的な建物らしい

 

駐車場から旧市街の南対岸の道を通って行く

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アルカサル
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眺めがいいのでみんな車を停めてここから写真を撮る
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観光バスも停まっている。道にはみ出ないようにしてほしい。
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ロータリーをUターンして、右に逸れる
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直進はTOLEDO、右がPARADOR

 

到着
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車は端っこに停めた

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ロビー
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部屋から
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部屋の内装
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バルコニーからトレドの街並み
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風呂場
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久しぶりのちゃんとした風呂場だ。

 

ベッドカバーのパラドールのロゴ
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荷物を置いて、バルに行って休憩することに。

バルはロビーの奥にある。

 

階段にタペストリ
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バルのテラス席から
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トレド全景
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スペインの青空よ

 

ちょっと拡大
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スーモデナランハとポテチ

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ポテチはタダでついてきた。

この風景見ながら飲むスーモデナランハは最高の一言に尽きる。

 

パラドールのバルは一般人でも入れるが、宿泊客が優先される。この眺めだけ見に来る人もいるので、パラドールに泊まらなくても来る価値はある。

 

スペインのパラドール地図
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色々ある。

死ぬまでに全て制覇したい。

 

廊下にあった宝箱
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長椅子
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夕景
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ライトアップし始めた
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階段のタペストリー拡大
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夕食

宿泊予約時に併設のレストランの予約もしていた。

8時半になったのでレストランに向かう。もう少し早い時間に食べたいが開店が遅いので仕方ない。

レストラン行く途中の談話室
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レストランはテラス席に通してもらえた。1人用のセッティングがしてある。

中国の団体客がいたが、離れたところに通してもらえて助かった。食事を楽しみたいのに周りがうるさいと困る。

 

夜景

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アルカサルと大聖堂がライトアップされている。

時間とともに色も変化する。
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この日は少しだけワインを飲んだ。
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La cruz vega syrahという、ラマンチャ地方のワイン。普通のレストランだとボトルでしか頼めないが、ここではグラスで頼むことができた。

料理も1/2サイズで頼むこともできる。

マンチェゴチーズ盛り合わせ、マーマレードソース付き
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赤い月が出てきたので撮った
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iPhoneでも限界がある

 

トレド風山鶉の煮込み
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小骨が多くてなかなか食べづらいが、おいしかった。トレドの名物らしい。

 

デザートにトレド風マサパンケーキと「トレドの香り」コーヒー
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ケーキの上の方にオレンジ風味のマサパンが乗っている。

コーヒーにもマサパンが入れられている。

マサパンはアーモンドの粉を練ったお菓子のこと。マジパンともいう。

昔はなんとなく食感が苦手だったがこれはしっとりしていておいしかった。

 

 

小学生の頃の家族旅行で偶然クラスメートにあったのもこの場所だ。

色々懐かしみながらコーヒーを飲み切って部屋に戻った。

イベリア半島一周旅行の思い出8(10/1 続トレド)

昼食

お昼は特に考えていなかったので適当に入った。

Restaurante Abrasador El Ambigú

Google マップ

内装が綺麗

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メニューを渡されて適当に注文した。

 

フムス

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豆とかをペーストにしたもの

 

ミガス

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パンのかけらを炒めたもの。

卵がないとパサパサしていて食べにくい。お腹は膨れる。

 

トレド名物の鹿の煮込み

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もうちょっとアクを取ってほしいが、まあ伝統料理はそういうものなのだろうと思って食べた。

悪くない。

 

神輿

食べ終えてお店の外に出ると、太鼓の音を響かせながらこんなのがやってきた
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キリストの十字架像を担いで街を練り歩いている
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何かのお祭りなのか、儀式なのか…

スーツを着た人もいて、周りの人たちも写真を撮っていたりして、なんとなくちゃんとしたものなのだろうというのは分かったが、何のお祭りなのか全くわからない。

太鼓のリズムも単調だし、キリストの神輿を担いだ人たちもかなりゆっくり左右に揺れながら移動している。

 

同じリズムと同じ動きで通り過ぎていった。

 

Museo de los Concilios y la Cultura Visigoda トレド評議会と西ゴート文化の博物館

Google マップ

レストランから南に進んだところに西ゴート関連の博物館があったので入ってみた。

この日はタダだった。
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もともと西ゴート人の教会だったのがモスクになり、また教会に戻された建物らしい。

何にせよ祈りの場だったということだ。
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西ゴートの遺物が展示されていた。

 

陶器と鉄器
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「アルファからオメガまで」の石板
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建物の一部?
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壁はそのまま残っている

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壁か扉の装飾
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出土品
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副葬品と思われる遺物
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壁画もある
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レリーフ
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天井飾り
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墓碑かな?何かの碑文
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天井
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解説文は全てスペイン語で、英文は一つもない。

西ゴートがテーマというけっこうマニアックな博物館なので、歴史好きでスペイン語がわかる人は行ってみると面白いと思う。

最近はスマホのカメラで撮るとその場で翻訳してくれるアプリとかがあるから言葉がわからなくても問題ないか。

ゲルマン民族の大移動とローマの崩壊、キリスト教の浸透という中世初期の風景が想像できる。

 

Pl. de Zocodover ソコドベル広場

博物館から東へ進む

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広場に着いた
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Google マップ

昔からある広場だが、ソコドベルというのはアラビア語起源の言葉らしい。

 

Arco de la Sangre 血のアーチ
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セルバンテス
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サンタ・クルス美術館 

Google マップ

元々病院だったようだ
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中世のタペストリーとか、武器、そのほかにも芸術品が展示されている。
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回廊
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別の区画には古代のタイルとかの遺物があるようだが、改修中なのか閉まっていた。

 

アルカサルと軍隊博物館

Google マップ

アルカサルは元々王宮兼要塞で、今は博物館になっている。王宮部分は閉館中だった。

 

アルカサルの城壁部分

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中世の武器
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日本の刀と鎧も
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銃にトカゲの装飾
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サーベル

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騎士
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あぶみが付いてる

古代の武器
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投石器
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ローマのイベリア征服とか、歴史的なイベントの解説もある
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トレド製の鉄剣

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トレドは鉄の産地らしい

大砲も
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外の庭にも大砲があった

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宿へ

トレドも一周できたので、宿に向かう。とにかく暑いので少し休みたい。

アルカンタラ橋から駐車場に戻る。

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少しくらい雲があってもいいんじゃないかというくらいには暑かった。

イベリア半島一周旅行の思い出7(10/1トレド)

10/1 トレドへ

トレドは西ゴート王国の首都で、古都なので奈良と姉妹都市になっているようだ。旧市街全体が世界遺産にもなっているらしい。知らなかった。

トレドに行くのも2回目。1度目は小学生の頃家族旅行で行ったら、クラスメートの家族も同じ宿に泊まっていて、夕飯の後テラスでばったり会ったのを覚えている。今回泊まる宿も同じ宿だ。

 

ヘタフェからトレドまでは1時間程度で着く。

前日は日が昇る前に出発したが、この日は日の出を見てから出発した。

 

トレドへ

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1時間もかからずに着いた。

 

公営の駐車場に停めた。タダ。

Google マップ
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奥に見えるのが旧市街の外壁とアルカサル(中央左の大きい建物)

 

駐車場から川沿いに歩いて行く。
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アルカンタラ橋

Google マップ
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橋を渡って外壁に上った。
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眩しい。10時前だが、歩いていると汗が出てくる程度には暑い。

 

トレド旧市街

丘全体の上に街があるから、アルカサルや大聖堂がある中心部に行くには坂道を行かなければならない。

 

来た道

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アルカサル

Google マップ
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アルカサルの東側にある公園f:id:key6137:20240326001449j:image

逆光になっているが、対岸にある建物は陸軍学校らしい。

 

アルカサル
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小路。教会の鐘楼が見える。
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坂道
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旧市街はなるべく車で走りたくないね
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大きい建物が見えてきた
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トレド大聖堂

Google マップ

中には入っていないので外観だけ。
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たぶん水鏡用の水たまり

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大きすぎて収まりきらない。

中も綺麗らしいので入ってみてもよかった。

 

Museo Taller del Moro ムーア人の工房博物館

Google マップ

もともと王宮(離宮?)だったのが修道院になり、その後石工の工房として使われていた中世の建物。

訪れた日はタダで入ることができた。

中世の建物の構造が残っているのは興味深い。

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置いてあった壺
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出入り口のアーチのレリーフも綺麗だ

 

少し歩いたところにあったホテルのバルで朝食に
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ボカディージョとスーモデナランハのセット

 

すぐ近くにあったシナゴーグ

Google マップ

これも歴史ある建物なのだろう
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中には入らなかった。

 

エルグレコ美術館

Google マップ

グレコの私邸が美術館になっている。

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こんな大きい家に住んでみたい。

グレコの絵は全体的に暗いんだけど、コントラストが強くて印象に残りやすい。

グレコ自身はルネサンスバロックの中間期に生きた人で、このコントラスト強めの画風はこの時代の中でもマニエリスムというものに属しているらしい。

このグレコ邸にはピカソも訪れたことがあるようで、ピカソコーナーも設けられていた。

 

サント・トメ教会

エルグレコ美術館から北に少し上がると教会がある。ここには「オルガス伯の埋葬」というグレコの作品がある。

グレコの代表作だということは知らず、人の列ができていたから入ってみた。

小さい教会なので、先に並んでいた団体ツアー客と一緒に入り、その団体が抜けてからじっくり見ることができた。

 

「オルガス伯の埋葬」

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絵は教会本堂の裏の墓の上に飾られているのだが、本堂の方で讃美歌の合唱があり、なんとも荘厳な感じだった。

 

サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会

内装が全部白の馬蹄型アーチのある教会。教会とは言うが、もともとシナゴーグだったところ。

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柱の装飾が細かい
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アーチが目立つが、アーチだけの写真を撮るのを忘れていた。

なんとなくモスクっぽい感じがする。

 

サン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院

Google マップ

教会を出て右側にトゲトゲの建物があったので行ってみることに。

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かなりトゲトゲしている。ゴシック様式特有のトゲトゲ。

 

入場すぐの回廊
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柱に聖人?の像がそれぞれ設置されている
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パティオ
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回廊の天井も装飾がすごい
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2階へ

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回廊の2階から本堂の2階へ移動できる。

 

ステンドグラス
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本堂
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エアアサシンに適した場所だ

 

教会にはあまり興味はないが、中庭のある建物は好きだ

 

本堂後方

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天井
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別のポイントから
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磔刑のキリスト
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この修道院を南に行くと、展望スポットがあり、トレドの西側が眺められる。
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サン・マルティン
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修道院外観
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眩しい。

 

トレド旧市街北部

トレド北西の城壁まで来た。

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カンブロン門

Google マップ
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門から東へ戻る。

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