9/30 カルタヘナ〜ヘタフェ
カルタヘナで一通り遺跡見物をした翌早朝、マドリに向かう。
宿の近くのパン屋で何か買って行こうかと思ったが、さすがに朝早すぎてお店はまだ開いてなかった。中の明かりはついていたから、仕込みとか開店準備をしていたんだろう。
カルタヘナ散策にいくときにお店の前を通っていて、いい感じのパン屋さんだなと気になっていたところ。
前日のうちに買っておけばよかった。
この日は日が昇る前に出発した。この日の目的地はプラド美術館。スペインの中でも特に大きくて有名な美術館だから、丸一日いても足りないかもしれないので早めに出ることにした。
この日の宿はマドリの南にあるヘタフェという町にある。一旦そこに行き、車を置いてタクシーを呼んでもらってプラドまで行くことにしていた。
さすがに都会のマドリの中を車で移動する気にはならない。空いてる駐車場も見つからない可能性もあるからだ。
カルタヘナからヘタフェまでは450km程ある。車だと4時間くらいかかる。
日が昇る前に出発したが、カルタヘナの街の境を出る頃には朝日が出ていた。
眩しい
下り坂
カルタヘナからマドリへはA-30,AP-36を真っ直ぐ進めばいいのだが、途中ナビの指示が間違っていて、建設中か改修中で通行できない高速道路を通るルートが示されていた。正しい道に戻るまで1時間ロスした。
マドリまであと160km
ヘタフェのホテルに着いたのは12時頃。
ホテルはここ。ibis budget Madrid Getafe
マドリの郊外にあるホテルだ。
美術館に行くから、車だけ駐車場に置いてそのあとチェックインするよ、とフロントのお姉さんに伝え、タクシーを呼んでもらった。
プラド美術館
タクシーは10分程で来た。
プラドまでお願いと伝えて、窓の外を眺めていた。運転しないで移動できるのは楽ちんだ。
タクシーの中ではラジオが流れていた。知ってる洋楽が流れていたが、運転手のおじさんも知っていたようで、ハンドルにかけた指でリズムを取っていた。
自分も小声で口ずさんで、なんとなく雑談でもするような雰囲気になったが、その曲が終わったところでちょうどプラドの前に着いた。
料金を支払って、忘れ物がないか確認をして降りた。日差しが強い。
実はプラドは来るのは2回目だ。1回目は中学を卒業するときに卒業式をボイコットしてバルセロナ、マドリ、パリを旅行していた時にやったのだが、なぜか休館していて入ることができなかった。
今回はその時のリベンジだ。
入り口近くはチケット購入のための行列ができていたが、自分はプラド美術館の入場はネットで予約していた。14時入場だったので、まだ時間があった。
近くの公園でも散歩して、お昼を食べてから行くことにした。
チケット列
プラド通りに面した側
ベラスケス像
入口
暑いからみんな日陰で休んでいる。
プラドのすぐ側にある教会
サン ヘロニモ エル レアル教会
中には入っていない。
エル・レティーロ公園
堕天使の噴水
この近くにある軽食屋でボカディージョを食べた。
のんびり散歩していたら入場時間近くなっていたので戻って入場。
荷物は預けて手ぶらで見学する。荷物を預けた後、音声ガイドを借りた。
名画を写真におさめてもよかったが、無粋なことをしたくないというか、生身で作品とじっくり向き合っている時間が大事だと思っているので、ここからの美術館内の写真はない。
数々の名作をじっくり見ることができて、とても良い時間だった。たぶんどこかしらで見たことがあったり、美術の教科書とか歴史の資料集に出てくるものも多くある。
閉館時間は20時だが、閉館のアナウンスが流れて退館を促す巡回が来るまで粘った。というか全て十分見切れなかった。最後は駆け足でざっと見るだけになってしまった。
プラドみたいに大きな美術館は朝から晩までずっといるか、複数日に分けて行かないと、全ての作品を見尽くせない。
音声ガイドに1時間、2時間、3時間で巡るプログラムがそれぞれあったのだが、どうせ見るなら全部見たいということでルートには拘らずじっくり見ることにした。
結局6時間立ち歩きっぱなしで過ごした。
昔パリに行ったときにルーヴル美術館に行ったことがある。
その時は幼く、早く見終わって外に出たいと思っていたものだが、今もう一度行ったら1日では済まないだろう。
閉館時間になって、お土産屋でプラドのロゴ入りのトートバッグとプラド美術館資料集(日本語版)を買った。
日本語版があるのはありがたい。
本当は時間が余ったら他の美術館とか博物館にも行きたかったのだが、プラドだけで1日終わってしまった。
他の美術館はまた次来たときに見ることにしよう。
バーガーキング
夕飯は美術館近くのレストランで食べようかと思っていたが、どこも混んでいた。
ゆっくり食べているとチェックインが遅くなってしまうので、仕方なくバーガーキングに入った。
幼少期、ハンバーガーといえばマクドナルドよりバーガーキングの方が馴染みがあった。
なんというかハンバーガー屋はどこの国も客層が近い気がする。
ドリンクとポテト付きのセットをタッチ式の端末で注文した。わりとすぐ自分の番号が呼ばれた。
ドリンクはカウンターの近くにあるドリンクバーから自分で注ぐセルフ式だ。注ぐ量も自分で決められる。
けっこう食べ応えがあった。
食べ終わってからすぐ店を出て、アトーチャ駅のタクシー乗り場から先ほどのホテルに戻った。
奥にある光っているのがアトーチャ駅
一日中立っていたので少し疲れていた。シャワーを浴びてすぐに寝た。
マドリはここまで。次はトレドに向かう。