おもいかね

思ったこと、思い出など

イベリア半島一周旅行の思い出4(9/28アリカンテ〜カルタヘナ,9/29カルタヘナ)

9/28カルタヘナ

アリカンテで昼飯を食べた後、宿近くの駐車場に戻り、駐車場を出た。

一度精算したが、ナビの設定に時間がかかって出庫期限を過ぎてしまい、再度精算することに。

出口で引っ掛かっちゃって後続の人たちに迷惑をかけてしまった。後続の人から精算したチケットを入れろとかアドバイスをもらったが、そもそも無効であらためて精算し直すのをその人も気づかなかったようだ。

駐車場スタッフに事情を話して再精算して無事出庫した。

 

買ったエンパナーダを食べながらカルタヘナまで向かう。

アリカンテからカルタヘナまでは大した距離ではない。だいたい120kmほど。

2時間弱運転して到着。夕方の微妙な時間に着いた。博物館などは営業終了しているし、日が暮れて夕食の時間になるまではまだ時間がある。

仕方ないのでホテルでゆっくり過ごすことにした。

ホテルはこちら ホテル ロス ハバネロ

Google マップ

田舎にしては大型で客室数もそこそこありそう。

 

駐車場は目の前にあるが、右側通行の道で左側にあるので入れにくかった。

 

ホテルの駐車場に停めたところ

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9/28 夕食Tasca Tío Andrés

直訳すると「アンドレスおじさんの居酒屋」。

居酒屋というかタベルナというか、まあレストランではない。

20時に開店だが、一番乗りだった。スペインはご飯の時間が遅すぎる。

ビールを頼んだが、お通し(?)で何やら肉のペースト状のものを出された。f:id:key6137:20240320105541j:image

お店の人にこれが何か尋ねると、これはソブラサーダ(sobrasada)といって、肉にスパイスとかを混ぜたもので、チョリソになる前の状態だと思えばいい、とのこと(めちゃくちゃ早口で喋られたからちゃんと聞き取れているか自信がないが)。

チョリソになる前って半生なのでは…、と思ったが、ものは試しで食べてみることにした。

香辛料が効いていておいしい。レバーペーストのようなペースト感はなく、むしろ若干のモソモソ感がある。感覚的にはツナマヨから水分を半分奪ったような感じだ。

明らかにパンに塗って食べるもののように見えるので、パンと一緒に食べてみた。案の定おいしい。

 

続いてモハマ(mojama)。マグロの生ハムみたいなものだ。生ハムほど脂っぽさはないが、これもおいしい。ビールがすすむ。
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豚トップロインの焼いたやつ(pluma de cerdo iberico)
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こんなに大きいのが来るとは思わなかった。焼き加減も良くておいしかった。お皿もオシャレだ。

plumaが何かわからなかったけど、調べたらトップロインという背中の部位のようだ。

 

レモンシャーベット(sorbete de limon)
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肉料理の後のレモンシャーベットはさっぱりしていて良いね

 

ホテルに戻ってあとは寝るだけ。

ホテルの廊下にあったカルタヘナの歴史の解説
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ポエニ戦争の説明があった。

 

9/29 遺跡巡りへ

カルタヘナも気温が高め。南部だから仕方ないけど、歩き回るときは熱中症に注意しなくては。
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ホテル出たところのすぐ近くにある遺構

Calzada Romana

Google マップ
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紀元前1世紀頃のカルタゴノヴァからローマ街道に続く道の遺構。南北方向に走っている。両脇には住宅が並んでいたようだ。

 

港の方まで歩いて行く。

この近くのバルで朝食でも食べようかと思ったが、見どころが多すぎるので朝食は抜いた。

 

カルタヘナの市庁舎
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落ち込んでる人?の像

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カルタヘナ湾の向こう側に要塞が見える
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港。よく見ると軍艦がある。f:id:key6137:20240320114215j:image

鯨の尾のオブジェ

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カルタヘナスペイン語だが、カルタゴ時代のフェニキア語ではカルトハダシュトと呼ばれていたらしい。ポエニ戦争を経てラテン語名のカルタゴノヴァになり、スペイン語カルタヘナに至る。

カルタヘナは南側が海に面していて、南側の両脇に岬が突き出ている。港が両方の岬に守られる形になっていて、拠点にするには好立地だ。

ポエニ戦争時代は今ある町の北側にも水辺があり、今の町の中心地は小島だったらしいから、今よりもさらに守りに適していたと思う。

それでもカルタゴは破れてしまうんだけど。

 

Teatro Romano Cartagena カルタゴノヴァ円形劇場

市庁舎の広場を挟んで反対側にローマ劇場の博物館がある。ここを抜けるとローマ劇場の遺跡にたどり着くようだ。

Google マップ

 

内部の展示

地中海交易の説明
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壺にはワインとかオリーブオイルが入っていたんだろうね

 

柱の頭部分など
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像。おそらくアウグストゥス

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三美神の柱
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それぞれ裏側に鷲が彫られている

 

門の上にでも掲げられていたであろう石板。L(下はC) CAESAR AVGVST FD V Nと彫られている。
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Lはルキウス、Cはガイウスで、アウグストゥスの後継者候補とされていた人。二人とも帝位を継ぐ前に死んでしまうんだけど。

これもたぶん同じような石板
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アポロン座像
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髭の生えた男の頭像 2〜3世紀頃
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ディスコイダルステラ(星をあしらった円状の石板)14世紀頃
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中世の城壁
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ローマ時代のモザイク床
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こんな保護の仕方でいいのか…?

 

中世の城壁
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ここで地上へ。円形劇場に躍り出る。

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圧巻

周りに建物が建ちまくっているのが気になるが、仕方ない。

ローマ時代当時に行ってみたいものだ。

 

円形劇場を出てすぐ落書き(というかここまでくるとアートだ)
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カルタヘナ
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カルタヘナ中心部の通り
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この後、フォロロマーノに向かう。